このところ月経困難症についてお話させていただいています。
いわゆる生理痛のことですが、生理のたびに強い痛みなど生活に支障が出るようになったら月経困難症ですねということは以前に述べました。この月経困難症の原因として、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などがあり、前回の子宮筋腫に続いて今回は子宮腺筋症について述べます。

子宮腺筋症は一言でいえば「子宮の筋肉が厚くなる」疾患です。子宮筋腫は子宮の筋層に筋肉の瘤(こぶ)が出来ますが、子宮腺筋症は子宮の筋肉の全体または一部が厚くなる状態です。子宮筋腫と同様に良性の腫瘍でがんではありませんが、女性ホルモンによって大きくなるのも子宮筋腫と同様ですので、少なくとも月経のある間は大きくなる可能性が高いです。
原因としては子宮内膜のような組織が子宮筋層に発生し、そこに女性ホルモンが作用し病変部位およびその周囲の子宮筋層が肥厚するなどが考えられています。この子宮腺筋症病変による子宮内膜の拡張・変形、子宮筋の線維化による子宮収縮のアンバランス化などで、子宮収縮が異常に亢進し、月経過多、不正出血、月経困難などの症状が引き起こされることが想定されています。女性ホルモンが原因ですので、治療法も子宮筋腫とほぼ同様です。
次回からは子宮内膜症についてお話します。
みらいウィメンズ駅前クリニック
朝倉禎史