前回のコラムで更年期に発症する手のしびれ、痛み、腫れの原因の一つとして、女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関与している可能性があることが分かってきたというお話をさせていただきました。

ここで知っておいて頂きたいことは、このエストロゲンの減少は30才代半ばから徐々に始まっているということです。ホットフラッシュなど典型的な更年期障害の症状は、比較的急激に発症するので「そろそろ私も?」と気がついて頂くことも出来ますし、発症が急なだけにホルモンを補充することの効果も比較的早く期待できます。しかし関節の変形は、その変形が完成してしまったら元に戻すことは容易ではありません。
そこで早めの対策つまり30代の内からエストロゲンの減少に備えて頂くということが大切ということになります。が、早めの対策とはいえHRT(ホルモン補充療法:以前のコラムを参照ください)の適応となるほどエストロゲンが減少しているわけではありませんので、例えば大豆などに含まれるイソフラボンの代謝産物であるエストロゲンと似た化学構造を持ちエストロゲンと同じような働きをするサプリを摂取することなどをお勧めしています。このようなサプリにつきましても以前のコラムでかなり詳しく説明しておきましたのでご覧頂くと良いと思います。
次回は『閉経前に気をつけたいこと2 早発閉経について』です。
みらいウィメンズ駅前クリニック
朝倉 禎史