子宮頸がんワクチン2
前回、若い女性にHPVワクチンをお受けいただきたいと熱弁させて頂きました。
HPV（ヒトパピローマウイルス）は性的接触のある女性であれば50％以上が生涯で一度は感染するとされている、言わばほとんどの大人が感染している一般的なウイルスです。性交渉によって感染するウイルスですが、性活動が活発、多様な人に特有のウイルスというわけではなく、誰でも当たり前に感染します。小6-高1の定期接種世代、言わばまだ小さな女の子にワクチンをお受けいただきたいのは、Sexual Debut（性交渉開始）前、つまりHPVに暴露する前に将来の感染を食い止めたいからです。この年頃の娘さんをお持ちのお母さん、知り合いのいる方、是非勧めてあげて下さい。
この世代の方は、もちろんあまり産婦人科には馴染みのない方でもあります。ワクチン接種は内科・小児科等でも実施しているようですのでなるべく早く受けて下さいね。ただ、これほど重要なワクチンですが、婦人科以外の医師はそもそも子宮がんの患者さんを受け持ったことは無いでしょうし、以前の副反応の経緯からか接種する側もやはり婦人科以外の方は二の足を踏む傾向もあるようです。その際はがんばってこちらにお越し下さい。
みらいウィメンズ駅前クリニック
朝倉 禎史